Crypted Truth 仮想通貨ウワサの真相

ちょっとえっちな暗号通貨

COMSA大炎上中のところ失礼します。読書感想文『さよならインターネット』

RPPPPPPPP!!!!!P!!!(あいさつ)

某コインのBITTREX上場だのCOMSAド炎上だのzaif鯖落ちだのなんだの界隈は本当に毎日話題が尽きませんね。おいでよ暗号通貨。退屈だけはさせないよ。

 

話題のCOMSAのトークンセールは絶賛開催中で、炎上王の家入さんとわれらがテックビューロがIRを使ったラップバトルを繰り広げるなどかなり盛り上がってますね。わたしは、こういう治安の悪いできごとを期待して暗号通貨はじめたのでここ数日毎日ニコニコしています。ニコニコしながら、家入さんの著作をamazonで2冊ほどポチったんですが、予想以上におもしろかったので簡単に読書感想文を書こうと思います。

 

『さよならインターネット』

 

わかりきったこと書いてごめんね。人間にはいろんな顔があると思うんです。例えば、わたしの好きな小説家の町田康さんは作家であり、かつてINUというパンクバンドのボーカルでもありました。パンクバンドの方はうるさくて興味ないけど、町田町蔵さんの本は大好きです。それぞれ同じ人で、全然別の顔です。

 

同じように、父親としての家入一真、起業家家入一真、ロリポップ創業者家入一真、ペパボ創業者家入一真、キャンプファイアCEO家入一真、炎上おじさん家入一真、逃亡おじさん家入一真、著述家家入一真、40代の人間家入一真。

もちろん1人の人間なので、いくつものペルソナがそれぞれ複雑に絡み合っていて切り離せないものです。が、よくやってしまいがちなミスとして、とある一面を知っているから、そのバイアスによって別の一面を真摯に読み取ることをサボってしまうことがあるんじゃないかと思います。みなさんはもしかしたら、渋谷のいけすかないweb系ベンチャー社長の、炎上おじさんとしての家入一真の一面をご存知かもしれません。

 

この本は、引きこもりの少年だった家入一真が現実世界に居場所を失い、ダイヤルアップのインターネットに逃げ込める場所を見つけ、いつしかインターネットの可能性を見出し、起業家・逃亡者・CEO・炎上おじさんとして歩んだ半生とインターネットの歴史をクロスオーバーさせながら、人間家入一真としてこれからのインターネットを問う、という内容です。著述家家入一真としての一面を見るのは初めてですが、自身の人生における失敗を挙げて反省しながら振り返る筆致はある種乾いた抑制が効いていて(『わが逃走』で熱く語っているからかな?)とても真摯です。

 

同書のタイトルである「さよならインターネット」とは、かつて匿名のユーザーたちが実名とは別のペルソナを獲得して、現実から逃げ込める居場所として行き着いた「インターネット」の輪郭が、失われてゆく過程と決別のことを指します。

同書は渦中のキャンプファイアのインターンの学生との会話から始まります。いわく学生はインターネットが好きという感覚がわからない。インターネットはハサミと同じような道具で、それを好きだの嫌いだの論じる感覚がわからない…という世代間の、インターネットへの思いのギャップを口にします。

 

同書の前半部分はインターネットの加速度的な普及によって、「もはや空気のように」なってしまったインターネットが失っていったもの、その過程を丁寧になぞっていきます。

今のインターネットは、何をするにも自由で、いやというほどカネ・コンテンツ・ヒトに溢れていて、それ以上に不自由で陰鬱です。わたしの肌感覚としては「インターネットはいかがわしくて危ないから」と小学校で教えられた時と比較して、今だといかがわしさは95%オフ、危なさは100倍になったと感じています。少しでも注目を集めたユーザーが、少しでも下手こいたら炎上・特定・リンチが待っている危険な世界です。これはダイヤルアップの儀式によってはっきり分けられていた「現実」と「インターネット」の境目がなくなって、インターネットが現実になってしまったから。あるいはインターネットと現実が融合することで、本来隔てられているはずの弱い者と集団の悪意が簡単につながってしまう最悪ができているということです。常々ネットもつまんなくなったな、なんか息苦しいよな…と感じていたところを、きれいに言語化してくれました。

 

 同書の終わりには「インターネットの輪郭を取り戻すため」のいくつかの提案があります。人間家入一真は、炎上おじさんでありながら、1人のか弱いのネットのオタクです。彼の提案は、決して頭いい人の冴えたやり方でもなんでもなく、自分と同じくらいの弱者に寄り添った、現実的で誰でもできるようなことです。

今回の一件の真相はわかりませんが、キャンプファイア家入一真は約束を守らないバカ社長です。でもインターネットオタク家入一真は、なかなかいいやつで、お酒飲んだらもしかしたら仲良くなれそうなおじさんでした。